悔やまれる、必要のなかった開腹手術

吉報は女の子だったので、保護すると決めた時から
もうお外に出すことができませんでした。
妊娠して子猫が生まれることが怖かったのです。

いくら飢えていたとはいえ、
急に家の中に捕らえられた形で夜通し鳴きました、
怖かっただろうと思いますし、
私たちも相当なストレスでした。

北区のS動物病院で
エコーで見ると子宮に影があると言われ、
すでに妊娠の可能性も。
私の力では面倒を見れるのは吉報だけです。
避妊手術を急ごうと考えました。

しかし、開腹して見ると、
影は胎児ではなく、子宮の中でもなく、
腹部の腫瘍でした。

わたしも、エコーで見ていたのが、
まさか子宮の中ではなかったなんて、思いもよらず、
「せっかく開腹してるんだから、その腫瘍を取れないか?」
と聞いてみたんですが、
「そんなつもりで開けてないので、
腫瘍を取ることはできません」とのことでした。

後でわかったことですが、ちょうどこの頃、
北山駅近くに、のちにお世話になる京都北山動物病院が開院していました。
もし、そちらにお世話になっていたら、吉報を無用な開腹で
苦しめることはなかったのです。

10年、15年、20年前にできた動物病院、
当時は最先端だったと思います。
だけど、動物医療は日進月歩。

あなたの動物病院のエコー、ちゃんと見えてますか?
先生は画像を見る技量がありますか?

吉報の人生は短く、うちに来てから2年と1ヶ月でした。
それゆえにあの時のあの1ヶ月近くが、
必要のない開腹で、吉報を苦しめたことが
今も私を責め続けるのです。

どうか吉報と私のように後悔することがないように、
皆さんはより新しい病院にセカンドオピニオンを求めてください。
お願いいたします。

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